2015.3.22〜3.25 Twinstar Guesthouse & Observatory, Ballandean QLD , Australia
I 先生よりオーストラリアに星野写真を撮りに行きたいとの募集があり、喜んで応募した。ペルーで南天の天の川を見て機会があれば星夜写真を撮ってみたいと思っていたからである。
観望は3月22日‐25日の4夜行われた。3月23日、25日の両夜は完全に晴れ上がった好条件で観望および撮影が行われた。23日は新月で月の影響はなかったが、結露がひどかった。25日は18時半までは月の影響があったがそれ以後は問題なかった。ただし、遠くのサッカー場の灯りが21時ごろまでまぶしかった。結露の影響は23日に比べると少なかった。22日、24日は雲の影響が大きく撮影には不向きで、モテル備え付けの46cm反射鏡での観望等が行われた。
このような条件下での4夜に渡る画像を選別し、混ぜ合わせて時間に沿って並べアルバムを作成し、以下に示した。 筆者は、天体撮影はまったくのビギナーと言ってよく、同行者の I 先生に種々アドバイスを得て撮影したが、結果は多量の失敗作の山となった。今回は経緯台としての撮影を目標とした。、カメラを空に向けて向けてシャッターを切るだけのことではあるが、長時間シャッターを開ければ星は流れる。ISO感度を上げれば短時間の撮影で済むが画面は荒れる。最適な条件を求めただ、多数の写真を撮った。天頂の星の写真を撮ると一言で済むが、作業としてはそれなりの慣れを必要とする。結露もある。一度定めたフォーカスも途中で筒を触ってずれてしまうこともある。別記事で「ビギナーの天体撮影」として反省方々、どうすべきか、撮影現場ではどんな問題点があるのかをCameraConditions.html へのリンク ―星夜写真・星景写真のカメラセッティング で述べたので参考にしてほしい。
なお、使用カメラは Canon EOS Kiss X6i である。交換レンズは1. Tamron 18-270mm (月写真 270mm のみ) 2. Sigma 8-16mm (F5) 3.Canon EFS 24mm(F2.8)
三日月を南天で見る。北半球では右面が、南半球では左面が輝く。輝面が下に来る受け月もその類。問:南極、北極あるいは緯度θではどのように見えるか。望遠レンズは Tamron
18-270mm。
18:05 夕方となり天の川が見え始めた。25秒露出。ISO-6400, F6.3, Sigma 8mm
15秒露出では三日月も満月のように輝く。西の空にはオリオンが落ちていく。頭の方からから地平線へ落ちていく姿は北半球とは異なる。ISO-1600,
F2.8, Canon EFS 24mm
18:18南の空は天の川が立ち上がった。南十字星の石炭袋、南十字星、カノープス、右には大マゼラン星雲が見える。30秒露出。ISO-6400, F6.3, Sigma 8mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。
18:31。画面の取り方が悪く、かろうじて左端にポインターと南十字星、石炭袋が見え、大・小マゼラン雲、カノープスが見える。南天の華麗なパノラマの開始。画面をクリックすると大きな原画が表示される。30秒露出。ISO-6400, F5, Sigma 8mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。
19:23。天の川が中央に直立。ケンタウルスα、β星(ポインター)、南十字星、石炭袋、エタカリーナ、右に大マゼラン星雲が見える。上部の光は人工衛星であろう。40秒露出。ISO-6400,
F5.6, Sigma 8mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。
19:26。20秒露出。ISO-6400, F5.6, Sigma 8mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。木の上の線は飛行機の軌跡。
19:52。沈むオリオン。日本ではオリオンは立っているが、南半球では横あるいは飛び込む姿になって地平線へ落ちていく。真上はシリウス。30秒露出。ISO-6400, F5.6, Sigma 8mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。
20:21。天の川。中央左に石炭袋、南十字星、エタカリーナが右下に見える。15秒露出。ISO-1600, F2.8, Canon EFS 24mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。
20:25。天の川。ケンタウルスα、β星(ポインター)、南十字星、石炭袋が直立している。40秒露出。ISO-1600, F2.8, Canon
EFS 24mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。
20:49。ポインターからエタカリーナ。60秒露出。ISO-1600, F2.8, Canon EFS 24mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される
21:32。オリオン沈む。冬の大三角形が見える。30秒露出。ISO-1600, F2.8, Canon EFS 24mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される
21:33。南天の地平線近くにさそり座が横たわって上がってきた。20秒露出。ISO-6400, F5, Sigma 8mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。
21:37。横たわる天の川。大・小マゼラン雲。カノープス。北天の北極星に対する南極星は南天には無いが、位置を示した。20秒露出。ISO-6400,
F5, Sigma 8mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。ガイド図を下に示す。ガイド図もクリックすると大きな星図が示される。
22:01。ケンタウルス座α、β星(ポインター)−石炭袋―南十字星―エタカリーナ。30秒露出。ISO-1600, F2.8, Canon EFS
24mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される
22:08。アークチュルス―髪の毛座(左上の散開星団)が上がってきた。30秒露出。ISO-1600, F2.8, Canon EFS 24mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される
22:12。木星としし座。明るい星をにじませるソフトフィルターが必要。30秒露出。ISO-1600, F2.8, Canon EFS 24mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。ガイド図を下に示す。
23:29。南斗6星(いて座)も上がり始めた。さそり座は日本では頭が右で尻尾は左だが、南天では逆になる。別に左右反転ではないが見える角度が異なりそのように見える。三日月の見え方と同じである。重連のトレーラーが高速道を疾走していく。20秒露出。ISO-6400,
F5, Sigma 8mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。ガイド図を下に示す。
23:38。30秒露出。ISO-6400, F5, Sigma 8mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。ガイド図を下に示す。
23:40。横たう天の川。30秒露出。ISO-6400, F5, Sigma 8mm。画面をクリックすると大きな原画が表示される。ガイド図を下に示す。
23:47。エタカリーナ―カノープス―大マゼラン雲。60秒露出。ISO-1600, F2.8, Canon EFS 24mm。
23:48。落ちる天の川。30秒露出。ISO-6400, F5, Sigma 8mm。