イースター島での皆既日食(2010.7.11)とチリ・ペルーの旅     2010.7.8〜7.18


チリのサンチャゴからのLAN-Chile日食用特別機は,朝薄暗いうちにイースター島マタベリ飛行場についた.

天気は不安定で,時折シャワーが降る中を一同は観測場へとガタガタの石畳,あるいは草地を荷物を引きながら歩いて行った.それなのに日食観測ができないなんて全く念頭になかったのは不思議だ.どんな日食が見られるのだろうかとしか考えていなかった.明るくなるにつれて,海岸の観測場に近づき,風の吹き付ける中を海岸沿いの野原を移動していくうち,雨は上がり,大きな虹が空を渡った.今日は好い日だ.希望が湧く.



各国の観測隊が思い思いにモアイを入れて皆既日食を撮る準備をしている.遠くの丘がルノカウ火山でその麓を滑走路が走っている.
町はハンガロアで,観測地はタハイと呼ばれる.










雲は有り,大きい塊になって流れて行く.
食が始まり,ダイヤモンドリングでは原全体が歓声で埋まった.14:08 (現地時間) 皆既日食.




第2接触のダイヤモンドリングをよく見ると,左下にゴーストがみえる.これはレンズが複数枚で構成されているため強い光が当たると屈折を起こため生ずるとされている.ゴーストの中に月の縁にある高い山による黒い欠損が見える.また,ダイヤモンドの一番強い光が太陽の縁の接線方向にシャドーマスクが走っているのが観察される.これは薄い雲の存在によるものと思われる.イースター島で観測した写真にはこのようなシャドーが多数撮影されており,シャドーマスクが直接映像として撮影されたのは今回が初めてではないかと言われている.




コロナ




高校卒業生同期のわがチーム




このあと,チリへ戻り,ペルーツアーを楽しんだ.

講演: Easter島の皆既日食とチリ・ペルーの旅 (スライドショー―最初からを選ぶと全画面表示になります)
    1.サンチャゴとラ・セレナ
    2.イースター島の皆既日食 
    3.リマとクスコ
    4.マチュピチュとナスカ