Delft, The Netherlands (1997.4.1〜6.20)




オランダの京都 Delft

東門Oostpoort: Delftは、運河と城壁に守られた都市で、8か所の門があったそうだ。現存しているのはこの東門 Oostpoort (OostはEast) だけ。まあ、Delftは、日本の京都に相当する観光地だが、特に一か所だけ上げよというと、ここになる。4月のころより緑が急速に濃くなり、新教会が見えにくくなってきた。ここを通って大学に行く。





夕映えの新教会オランダをスペインの重圧から独立させたのは、WilemT世(どうやらウイリアムと読むらしい)で、Delftに館を構えていた。ここで暗殺された。今も2発の銃痕が壁に残る。現在の王室は WilemT世 の直系である。新教会は王室用の教会でまあ、菩提寺というところ。17世紀の建造。上部は火災に遭い、真っ黒くなっている。私は、余り好まない教会である。




新教会途中の展望台から望む市役所と広場



旧市街地の街並み



TU Delft デルフト工科大学(オランダ最大の工科大学。5年制)

Department of Inorganic Chemistry and Thermodynamics, Delft University of Technology の玄関で



Prof.Dr.Ir. Jacob de Swaan Arons 教授室で。今年還暦を迎えた。




Afternoon Faculty Inforamtion: 各研究室あるいはグループによるポスターセッション。主催はStudent Societyで教員はタッチしていない(April 16, 1997)




Dr. Petersと




このタイプの高圧気液平衡測定装置がたくさんある




秘書の マリアンヌとAstrid M.C.Barrow








こずえ、よしみつ、de Swaan Arons教授一家と食事 (Rotterdam)








お別れ会(階上のおばあさんの居間で): 大家さんのMr. Ruud de Bruin + 階上のおばあさんの友達
知恵さん、Jennifer, 階上のおばあさん, Jopice(6才の双子)、Toos(ルートさんの奥さん)
Mike(4年生、長男)





Delf市街あちこち


跳ね橋を船が行く 交通の最優先は、船。したがって運河を船が行くと、その度に交通が遮断される。次が、自転車。オランダは国土がほぼ平らなので自転車が、中国に次いで盛ん。






休日はボートの上での似顔絵屋が繁盛。これは画材屋さんの前




カモの親子10羽の雛が居るはずなんだが。雛達は、小さな体と比べたらすばらしいスピードで運河を泳ぎまくって居ます。



おもちゃみたいな家。地盤がゆるいので一戸建ては少ない。タウンハウスに住んでいる人々が多い



デルフト焼きのお店で焼いてもいる



旧市街地に残る唯一の風車。昔は排水に必須のものだった。風車はオランダ全土に1900ほど残されて保護されている



オランダ便りから

Rotterdam ロッテルダム(世界最大の港), den Haag(宮殿、国会議事堂)とだんだん見学領域を拡げつつあります。今日は、妻をスキポール空港まで迎えにいき、やっと炊事から解放され、着るものも手に入るようになるはずです。日本の環境がオランダでも作られつつあります。(4月27日)
●多様性を認める国の5月: 5月にはいってやっと暖かくなりました。今日は、快晴、風無く、コートもチョッキも着ないで大学に行きましたが、全く寒くなく、帰りには夕日がぎらぎらと輝き、暑いので日影を通って帰ってきました。観光シーズンに入って、連日バスとか、観光船とかが連なっています。キャンピングカーならぬキャンピングボートも係留してあります。町中は、人であふれているそうです。4月は寒くてろくに出てこなかったが、暖かくなると花金もあり、どっと繰り出してきます。タウンハウスの前に椅子を出して談笑している人達、運河の草むらでバーベキューを楽しむ家族、皆勝手なスタイルで生きています。グリーンピースもオランダなら、ある湖では限られた砂浜(人工)ではヌーディストが許され(見に行くぞ!)、 COFFEE SHOPでは、ソフトドラッグが売られています。カフェでは、コーヒーが売られています(日本の喫茶店です)。人種差別の少ないこと、貧富の差がでないような国家の仕組み(税制。後述)、異種のエネルギーを投入することにより活力を得ようとする方法は東インド会社のやり方の伝統的な物のい根差しているかも知れないと思います。
●税制: 初任給で35%、最高で60%、平均で50%の所得税、さらに6%、および17.5% の付加価値税(消費税)の重税を甘受することによるこの平和な国家のあり方は1 つの実感としての平和な感じを与えている。日本も消費税はまねして上昇するだろうが、果たして豊かな国家の実現を目指しているのだろうか。運河のほとりの一等地に新しいタウンハウスが建っている。その前で老人が2人ベンチに腰を下ろして船の行き来や水鳥、日々深くなる緑の木々を眺めている。教授が言う、「あそこは低所得者層のタウンハウスで多額の差額分が払われている。しかし、だからと言って、特に貧しいわけではない。これが、オランダの重税国家の目指すところだ」と誇らしげに語ってくれた。
●オランダのゴールデンウイーク: 4月28日(日)、4月30日は女王様の誕生日、5月3日(土)、5月4日(日)、5月5日 (月)大学は解放デー(第2次大戦)、5月8日(木)国民の休日(皆も良くわか
んないらしい)、5月10日(土)、5月11日(日)(とこちらもゴールデンウイークがあります。秘書のマリアンヌなんか、2週間休暇を取っています。
●緯度が高いせいで、北極星がいやに高く見える。H-B彗星はどこへ行ったのかな。教えて。
(5月3日)

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