5. フラーレンによる可視光触媒作用

★ナノテクの代表であるフラーレン Fullerene は60個、あるいは70個程度の炭素原子がサッカーボールのような構造となった物質の総称です。フラーレンは超伝導などの材料として期待されています。最近フラーレンをポリマーの光開始剤として用いることができることがわかり、本研究室では、これを可視光線による微量有機物の分解に使えないかと研究を始めました。下水処理された2次処理水は川に放流されています。しかし、わずかに有機物を含み飲用には適しません。フラーレンに可視光触媒作用があればこのわずかな有機物を太陽光で安価に分解するプロセスを作ることができます。本研究では難分解性とされるフェノールを含む水溶液を可視光ランプで分解する実験を行っています。あなたもナノテク物質であるフラーレンの実用化に挑戦してみませんか。

WATER TREATMENT APPLICATION OF C60-C70 FULLERENE AS VISIBLE LIGHT SENSITIZER (ポスター発表。英文)





★染料を可視光線触媒として用いたフェノール分解