蘇民の森 松下社 (三重県伊勢市二見町松下)

研究室の卒業生であった松坂市嬉野の前田氏よりいただいた画像。



由来




伊勢と言えば,伊勢神社.大和朝廷のよりどころである.そこに出雲族の神社があるというのは何なのか.由来には,祭神はスサノオノミコト(12世紀以前),牛頭天王社(12世紀以後)とされているが,蘇民将来の信仰はそれよりはるか古くから信じられていて(お守りが8世紀の長岡京から出土),むしろ古くからの蘇民将来信仰の社であったからこそ,新しく建立した伊勢神宮も認めざるを得なかったのではなかろうか.




県指定天然記念物 大クスノキ.樹齢2000年?蘇民将来の時代の証人か.


山ノ神

蘇民社では古くから「蘇民将来子孫」と書いた桃符を配付し(頒布初祭十二月十六日)、近郊それを受けて注連縄に吊し、今に至っています。なお牛頭天王の縁起を書いた元和六年(一六二〇)銘の儀軌が、当会所に蔵されています(松下社ホームページ)。この笑門と書かれた蘇民将来の注連縄は特徴的で、伊勢宮忠より購入しました.
  神社からの頒布ではありませんが,年末にはスーパーで手にはいるほどポピュラーなもので,伊勢地方では玄関に通年飾られているそうです.




宮忠では蘇民将来飾りも販売しています.


★松下社が記された古文書(櫛谷氏からのメール)

       matusita-jinja-kusiyasan.pdf へのリンク